モンゴル関係論文整理
17時25分
目的:論文リストの確認
終了時間…19時の閉店まで
①ウルゲディ・タイブン(内モンゴル大学)「近代モンゴル社会にたいする認識」娜仁格日勒編著『梅棹忠夫の 内モンゴル調査を検証する』(国立民族学博物館調査報告) No.130 2015
・民族主義的な論考
・内モンゴル大学にはやはり民族主義的な先生が多い(今大丈夫なのか)
・梅棹のモンゴル認識を否定。ただし、見方によるのでは感がしてしまう議論からは脱していない印象。
・豆知識的な知見
・西北研究所については、本田1992:157(CiNii 図書 - 評伝今西錦司 )に依拠。
・藤枝論考に基づき、「新京で最初出来て、東京に本部があって、つまり関東軍の一歩先で手いって民間に入り込むという国策団体である」
・満鉄調査部とは異なり、西北研究所の所員は研究成果を持ちかえることが許された
避難対象1945年3月に報告された「西北研究所内蒙古調査隊報告」への批判。
周太平氏履歴
②田中剛(2014)「中国・内モンゴル近代史の語り-対日協力と対日抵抗の間で-」
神戸大学大学院人文学研究所でおこなわれた、2013年度若手研究者支援シンポジウム「災厄とトラウマ」でおこなわれた講演のレジュメである[1]。
・主題:民族の集合的記憶から漏れ落ちている個人のトラウマに着目。レジュメによれば、日本・台湾在住のモンゴル人に対する田中氏の聞き取り調査についても話題が及ぶらしいが、レジュメのみではその詳しい内容は分からない。ただし、レジュメには「沈黙(家族に対する罪悪感)」とある。
18時
③「日中戦争前後のチンギス・ハーン崇敬:一九三〇-一九四〇年代における民族シンボルの創造とその展開」(特集 「偉大な君主」を創り出す : 近現代史における集合的記憶のポリティクス)史潮 (85), 46-77, 2019
敷雲章…北平在住の蒙古人。
1.昭和十年/6 昭和10年6月7日から昭和10年8月7日 (archives.go.jp)
に該当する記述あり。蒙古自治運動を取材した暴子青についても日本側が情報を把握していた模様/ また、満蒙政況関係雑纂は読む価値あり
[1] 2013年度若手研究者支援シンポジウム「災厄とトラウマ」|講演会・シンポジウム一覧|神戸大学大学院人文学研究科・神戸大学文学部 (kobe-u.ac.jp) なお主催は中国文学研究者である濱田麻矢氏の研究室である。現在北海道大学准教授の田村容子氏も参加している。
『蒙疆新報』『新中華報』所蔵概要
『蒙疆新報』所蔵状況民國27年11月22日(1938.11.22)-成吉思汗紀元740年1月9日(1945.1.9) = 第424號-第2513號 原本の出版事項: 張家口 : 蒙疆新報社 北京图书馆摄制→おそらく中国語新聞。
所蔵先:愛知大学名古屋図書館、九州大学中央図書館、新潟大学附属図書館が所蔵
『新中華報』…陝甘寧邊區政府機関報。『紅色中華』の継続後誌。おそらくウェブ上の閲覧が可能。東洋文庫、国際日本文化研究センター、信州大学附属図書館中央図書館、駒場図書館、北海学園附属図書館に所蔵